幻想と現実のあいだ

神のような幻聴との記録及び不思議体験

スピリチュアルな覚醒とは何だろう

 私は統合失調症という診断を受けている。この病気になって3年が過ぎた。症状は主に幻聴と妄想で、妄想のほうは落ち着いている。幻聴は毎日聞こえる。

 

 幻聴の内容はアマテラスに謝れとか日本はもう終わりですとか朝鮮人を殺せとかである。最初は軍人の亡霊に取りつかれたか日本の神の声が聞こえるようになったかと思ったが、どうも違うようだ。

 まず、言い方が俗っぽい。ギャルみたいな話し方と声色だ。ギャルはもはや死語だろうか。にほんはもうおわりですぅ↑みたいな感じで聞こえる。あまてらすにあやまれぇ↑、ちょーせんじんをころせー、じさつすればらくになりますよぉぅ↑、おじーさんとおばーさんに会えるぅ↑。

 そしてその声に合わせて天井や壁がばちばち鳴る。ラップ音、家鳴り、もしくはそれすら幻聴。

 

 このように、正体不明の何か(私の頭の中だけの出来事とはどうしても思えない)と一緒に毎日を過ごしているのだが、このような状態を有効活用できないかと調べてたどり着いた先がスピリチュアルと呼ばれる概念、現象、勘違いまたは病気であった。うげぇ。エンジェルナンバー、覚醒、アセンション、ライトワーカー、宇宙の意思、そして愛。

 げろげろげろぉぉ。

 ほげぇーぼえーうがぁ。

 この嫌な感じは私の中の悪霊がダメージを受けているのだろうか。確かに今の私は宇宙に選ばれたとううよりは、カオスに捕まえられてもみくちゃにされていると言ったほうがしっくりくる。そしてこれを書いている今も天井が鳴る。

 スピリチュアルというものについて、私は発病前から知っていたし、はっきり言って嫌いだった。膣に入れるパワーストーンみたいなものが炎上しているときは、苦笑しかなかった。こんなものを信じる人の気持ちが分からなかった。発病してからは少し分かる。目に見えるものが全てではないと感じている。しかし、ネットで見かけるようなスピリチュアルは、やはり胡散臭いと思う。それでも何かヒントがないかと情報を漁ってしまう。

 

 胡散臭い → でももしかしたら → やっぱ無理 → いやこんどこそ → うーん → 私覚醒してる……? → いや絶対違う → お金が手に入るの?もっと詳しく → 胡散臭い、のループである。何周したか分からない。

 

 覚醒、という単語は魅力的だ。秘められた力が解放され、宇宙と繋がって何でも分かるようになる。最高だ。私もそうなりたい。その為にうげぇとなる文章を読んで読んで読みまくっている。そして、スピリチュアル的には私のような私利私欲を持つものは覚醒できないらしい。ぼえー。

 

 確かに、霊的な何かは存在している。しかし、それは人間のことなどおかまいなく、身勝手な自己主張をし、愛とは無縁な存在だ。悪魔、悪霊、亡霊、魑魅魍魎。私に付きまとっているのはそういう輩である。ちなみに私は病気になってから教会に行き始めたのだが、神に祈っても何も変わらなかった。

 

 私が自分の欲望を制し、真理を得る日は来るのか……?

 

 このブログのメインテーマはそんな感じです。終わり。